水のかたち/宮本輝

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志乃子は先日主人と一緒に行った近所のカレーとコーヒーだけの喫茶店にあった文机が気になって仕方がなかった。
今日こそは譲って貰えないか聞こうと意を決して訪ねてみた。
店主の女性はもう店を閉めようと思っていたのだ、ちょうどいい持っていってくれ、何なら2階にも亡くなった主人が骨董品屋を退職後始め、ガラクタがいっぱいある。良かったらそれも持って行って欲しいと言われた。
2階にいくと確かにガラクタばかりだったのだが気になる品が2つありそれも貰うことにした。

志乃子は父の知人に芸術に知識のある人がおり、若い時から志乃子も興味を持っていた。茶碗と手文庫を貰ったのだが、自分の目が確かなら茶碗は鼠志野に見えた。しかし、まさかあんな所にはなかろうと思いつつその詳しい知人に見せたところ3,000万は下らない。僕なら5,000万なら売ると言うねと言われる。

そしてもう1つ貰った手文庫は朝鮮のもののような感じだったのだが仕掛けがあって開かなかった。ところが息子が気になって触っていたら開いてしまい、中には身内には大事だろうと思われる戦時中の手記とリュックが出てきたのだった。これは身内の方に返さなくてはと思っていたところ身近に関係者がいた。
この2つの品の出会いで志乃子の人生は大きく変わっていく。


この表紙絵を見て、あれ?母の枕元にあったぞと思って母に水のかたち読んだ?と聞いたら、あぁ読んだよ茶碗の話やろ?とすぐ返答が返ってきた。最近もの忘れが酷くてボケてないかなぁとちょっと心配だったがすぐ返ってきたからびっくりした逆に私はすぐ忘れるからこうやって書き残しているのに(笑)

宮本輝の話は登場人物みながひたむきに生きていて私も頑張らなくてはという思いになる
それにしても3,000万の茶碗…私にも手に入って来ないだろうかと思ってしまうこう思う時点で全くひたむきじゃなくてダメなんですけど

この本の中に良い言葉があった

心は巧みなる画師の如し

大乗経典『華厳経』の言葉で同じ時代に同じ時間を生きていても、心の持ち方ひとつで世の中の見え方はまるで変化するという意味だそう。
http://s.kyoto-np.jp/info/culture/ryuho/20141202_5.htmlから


本の中では思っていることを口にしているとそれが実現するといった風に書かれている。
どちらにしても前向きでいい言葉だ


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この記事へのコメント

2016年02月28日 20:51
こんばんは。
一時、宮本輝の本にはまったことがありましたが、最近はすっかりご無沙汰です。
そう言えば、確かに登場人物の誰かからはひたむきさを感じることが多いですね。
2016年03月01日 15:27
あのぉー…
とっても、気になる終わり方なんですけどぉ…(^^ゞ
志乃子さんの年齢は?って考えた時、「若い時から」と「息子が」と書かれているので、若くはないが、高齢でもない。
うーん…50代前後というところでしょうか?(^^ゞ
「この2つの品の出会いで志乃子の人生は大きく変わっていく」という事なんで、ひょっとしたら、「水のかたち」は、「人生の流れ」を現してるのかなぁ…って思いました。
どちらかというと、淡々とした流れの中で生きてきた志乃子さんに、この二つの出会いが、どのように流れを変えてしまうのか?
ひよっとしたら、激流?(^^ゞ
そして、その結末は。
なんて、ボクの心をドキドキさせる、イジワルな内容です。(^^)

「心は巧みなる画師の如し」…
『華厳経』の言葉ですかぁ…
何か、グサッとくる言葉ですね。
心の持ち方(感じ方)次第で、世の中の見え方が変わってくる。
卑屈な心やったら、そんな風にしか世の中は見えないけど、心が幸せなら、世間の素適な部分が沢山見えてくるかもしれない。
なので、心を磨かなきゃダメなんや。(^^ゞ
志乃子さんの心は、志乃子さんにどんな見え方をさせたんでしょうね…
2016年03月05日 13:39
JKさん

こんにちわ。私は川三部作は読んでいないのですが、結構読んでいる方だと思います
中でも「草原の椅子」が良くて映画化されたと知りテレビでやるときは見たいなぁと思いつつ新聞を取るのを止めたのでいつやるのかわからない(笑)借りた方が早いですよね
中年の男性が血のつながりもない、心に傷をもつ少年とシルクロードへ行く話なんです。情景を想像しながら読んだんですが、実際の映像になったらまたもっと素晴らしく見られるような気がします
2016年03月05日 13:51
yoppy702さん

ピンポン正解50歳です(笑)て説明不足ですみませんすごい色々書きたかったんですけどこれ以上書いたら面白くないと思ったりして・・。
手文庫を開けたのは次男で美容師の卵です。下の子は高校生で言うたら手もかからなくなってきたといった感じ
志乃子さんはすごく素敵な人ですね。穏やかだけど実はしっかりとした芯があって、で知らないうちに人を巻き込んでいってしまっている。もちろんいい方へ。
激流ではないですよ(笑)小川が重なり合ったり分岐したりというイメージです
心の持ち方って大事ですよね。仏の心で見られたらいいんですけどなかなかそうはいきません

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