幸福な食卓/瀬尾まいこ
「父さんは今日で父さんをやめようと思う」
という衝撃的なお父さんの言葉を佐和子は兄の直ちゃんと朝の食卓で聞いた。
佐和子の家はどんなにしんどくても朝は一緒に食べるというルールがある。
今日も同じようにお父さん、直ちゃんと3人で食べていたが、まさか父が父を辞めると言い出すとは。どういうこと!?
佐和子は中学生、兄の直ちゃんは地元でも有名な秀才だったが大学を中退、今は農業法人で働いている。お父さんは教師、お母さんは近くで別に一人暮らしていてパートを掛け持ちしている。でもしょっちゅう家に来てご飯を作ってくれる。
こんなちょっと不思議だけど、ほんわか温かい家族たち。でもお父さんがお父さんを辞めちゃう❗どうなるんだろう!
佐和子は塾に通いだして、そこで大浦君に出会う。ちょっと間抜けな感じだけど憎めない、いいやつ。
お父さんはお父さんなりにお父さんを辞めようと思ったり必死に頑張ってる。周りはそれを見守って応援している。そしてみんなもそれぞれに頑張って生きてる。
このほんわかしたタイトルに騙されたといっても過言じゃない

終わり方はまさかのヘビー感。そ、そんなって悲しみがやって来ます

どうもこれが瀬尾まいこらしさらしい…。私は好きですね、このちょっと不思議な中にも生きることの大変さとか何気ない幸せとかが散りばめられてる感じ

これもどうも映画化されているものらしい。佐和子が北乃きいなんてピッタリです

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この記事へのコメント
何気ない幸せな日常かと思いきや、、悲しみが待っている? 何だろう?
何か心に深くドンと来そうですね。
こんにちわ。
最後の最後でまさしく「ドン!」です
みんな幸福そうで、実は一生懸命幸福になろうとしている感じなんですよね。
タイトルと真逆の食卓やん。(◞‸ლ)
「父さんは今日で父さんをやめようと思う」
この言葉の真意は?
普通に考えたら、夫婦、家庭の崩壊やろうけど…
お父さんは教師。
一体、何があったんやろ…
「軽く明るい本」じゃなく、結構、重たかったんですね。
でも気になる。
「父さんをやめる」ってどんな意味なんやろ?
読まなきゃいけませんね。(^^ゞ